ウェイパーに任せておけ
ウェイパーって、美味しすぎやしないか。
とりあえず、放り込んどけば、なんでも美味しくなる。
料理下手な人っているけど、とりあえず、ウェイパーを適量いれとけっていいたくなる。
ちょっと都合のいい存在なんだな。
わたしにとっては。
気がついたんだ。
ウェイパーを入れると料理美味しくなるのは、
食材がウェイパー味になるからって思ってたけど、
もしかすると、ウェイパーによって、食材が、トンデモナイ化学反応を起こして、
それぞれの味が引き立つからじゃないかって。
ウェイパー単体だと美味しくないのかもしれない。
とりあえず、呼んどきゃ楽しいから呼んどけって人は、
場がその人色に染まるからじゃなくて、
周りの人をうまく引き立てるからじゃないの。
とりあえず、寝ときゃスッキリってのは、
無の時間がわたしを塗りつぶすのではなくて
グチャグチャした気持ちを整理していくからじゃないの。
君ってば、また都合よく使われて、わたしは不安にさえなるよ。
でも、たまには、君に甘えたって、いいよね。
君を入れすぎると、じつは、しょっぱい毒になるのを、わたしは知っている。
適量入れてあげようね。
ほうら、今日も。
こんな時間に、炒飯完食しちゃったじゃん。
わたし、ウェイパーみたいな人に、なりたい。
ごちそうさまでした。