適当なカフェ

五反田の駅ビルのカフェ。
勉強するために会社帰りに立寄る。
飲み物だけ、頼んだ。

ぐるりと見渡す限り、女子2人が2組。
あとはおひとりさま8人くらい。
みんな、つとめにんという風情。

これが、ほんとう驚くよ。
見渡す限り、スマホスマホスマホ
みいんな、食事しながら、片手スマホなのだ!
思わず、息を呑んだ。

なんで2人でいるのに、向かい合ってスマホなのか。仕事終わりわざわざ落ち合ったのか。仲いいのか悪いのか。深まる謎。
向かいの妙齢のお姉さん、背中を丸くして顔を横にしてパンを片手で噛みちぎってる。片手スマホをやめて、両手で食べてください!

そうそう、ここの料理、適当なかんじなんだよなあ。
見た目だけよくて、味は適当なかんじ。
お客さんの態度も、適当なかんじになるのかなあ。
完全に意識は食事にむいていないもの。


われ、ここにあらず。ではどこにいるの?
こんな食事はやだなあ。
ふと、おもうのであった。


横のおじさんが、お店のお姉さん呼んで、開口一番
「シェフのおすすめください!」っていって、お姉さん我に返ったように驚いた。そりゃそうか。


わたしも、われにかえった。
さあて、お家に帰ろう。


ごちそうさまでした。